これまでは、Apple WatchはiPhoneだけにしかつながらず、Android WatchはAndroid端末とだけしかつながりませんでした。
しかし、テクノロジーの巨人Googleは、Android WearスマートウォッチをiPhoneとリンクできるようにするアプリを公開しました(App Storeで公開中)。恐らくApple Watchを使いたくないユーザーを取り込むためでしょう。
このアプリを使用すると、電子メールの着信やフェイスブックの更新の確認、イベントの通知や方向の確認、フィットネス情報など、最新のAndroid Watchで確認できるようになります。
このアプリはボイスコマンドをサポートします。リマインダをセットするとか、お天気アプリを起動する、といった操作が時計に話しかけるだけで、できるようになります。
しかし、Apple Watchと重要な違いがあります。iPhoneとAndroid Wearスマートウォッチの組み合わせにおいては、Apple Watchができることをすべて実現できるわけではありません。
たとえば、腕時計からテキスト・メッセージで返信することはできません。ただ、通知を見ることができるだけです。
いまのところ、iPhoneとの接続をサポートしているAndroid Watchは次の3製品(未発売分含む)です。2015年9月1日時点では実際に購入できるのはLG Watch Urbaneだけです。
- LG Watch Urbane
- Huawei Watch
- Asus ZenWatch2(正式発表は2015年9月予定)
Googleは今後発売される全てのAndroid Wear腕時計がiOSとのリンクをサポートするとしています。
iPhoneでAndroid端末を動かす技術は、安価なスマートウォッチを探している一部の消費者には喜ばれるでしょう。
iPhoneと互換性を持つAndroid Watchの価格は、およそ100ドルから400ドル。Apple Watchは、最低でも449ドルで、高いものは13,000ドルですから。
アップルはスマートウォッチ市場への参入は遅れましたが、同社は4月のリリース後、急速に販売数をのばしています。6月までの3ヵ月間に、およそ400万のApple Watchが販売されました。これは世界のスマートウォッチ市場の4分の3に相当します。
同期間に複数のデバイスメーカーによって販売されたAndroid Watchのは、合計60万個(市場全体の11パーセント)になりました。残りの7.5パーセントの市場をTizenで動いているサムスンウォッチが確保。
今後のGoogleとアップルの戦いが楽しみですね。