オープンデータとプログラミング

自然文での質問に対応!WISDOMXとの対話が意外と面白い件

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多くの人は何かについて調べる必要があれば、まっ先に検索エンジンに向かって検索ワードをタイプするだろう。
テレビで紹介された店の場所を調べたい、結婚したあの芸能人のプロフィールを知りたい。
そんなニーズに対して検索エンジンは応えてくれる。

店の住所や芸能人のプロフィールはとても単純な問題だ。
きっと検索エンジンの1ページ目にその答はあるだろう。
しかし、もっと複雑な問題について深く知りたいとしたらどうだろう。
事は単純ではないので、ポジティブ・ネガティブな意見、あるいは複雑な因果関係が存在する。
おそらくあなたは検索ワードを組み合わせて、何度も検索を繰り返すに違いない。
しかし、あなたが思いついた検索ワードでは複雑な問題の答えを的確に捉えることは難しいかもしれない。
なぜならその検索ワードはあなたの頭の中にあるワードに限られるからだ。

そんな検索の悩みを解決するのが、独立行政法人・情報通信研究機構(NICT)が3月31日に試験公開を開始したWISDOMXだ。
WISDOMXは自然文で質問を入力すればインターネットにある多様な意見や事例を探してきて「なに?」「なぜ?」「どうなる?」「それなに?」の4つの観点で答えてくれる。

「どうなる?」という質問では原因と起こり得る結果の関係も抽出してくれる。
例えば、自然文で「移民を入れるとどうなる?」と質問を入力すると、
WISDOMXは起こり得る結果の一つとして「税収が増える」と答えを返してくれる。
これはまあ普通に思いつく回答だ。
ちょっとドキッとする回答だが「少子化で滅ぶ」というものがあった。
少子化で滅ぶ?、あなたの疑問に思うはずだ。
そしてその理由を知りたくなる。
WISDOMXの凄いところは、そういったニーズにも答えてくれることだ。
WISDOMXは、「移民を入れると日本民族は少子化で滅ぶのはなぜ?」という質問文を提示してくるので、
クリックするだけで「移民受入れ→日本人の収入減少→非婚化→少子化」といったロジックの文章が提示される。
これで「少子化で滅ぶ」理由は明快だ。

wisdomx

人に質問するようにWISDOMXと質問する。コンピュータととの対話を楽しむのもそう悪くなさそうだ。

読んでおきたい本

世の中を驚愕させた質問応答システムといえば、なんといってもIBMの『ワトソン』だ。
まだ、この本を読んだことがないあなた、ぜひ一読してみてください!
何だか『ワトソン』が生きている人間のように思えちゃいます!

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